高瀬総合法律事務所

#06
2023,02,28

  
読んでいるだけでちょっと面白い法律

契約書チェックをしていて感じること

数々の契約書チェックをご依頼いただく中、これまで最もツボに入った条項案は、

「第●条(反社会的勢力)
 甲及び乙は、次の各号の事項を表明し、保証する。
 一、暴力団、暴力団関係企業、総会屋若しくはこれらに準ずる者又はその構成員であること。(以下略)」

というものでした。(※都合により一部を改変してお届けしています)

複数のひな形を切り貼りした結果の事故と推測されますが、さらっと読むだけでは異変に気付きにくいところが巧妙な罠です。

ちなみに、その他に反社条項で印象的なのは「社会運動等標ぼうゴロ」というパワーワードですね。
何の説明もなく突然「ゴロ」をぶち込んでくるセンスがたまりません。


(以下は法律のお話ではなく独り言のようなものなのでご興味ない方は読み飛ばしてください)


ところで、英文契約書を翻訳する機会も増えてきた昨今ですが、その際に結構な頻度で私の脳内に奇声が響き渡っていることは、誰も知らない秘密です。
かつて私がG県でのんびり女子高生をしていた頃、「塾長が面白い」という理由だけで選んだ某塾に通っていました。

この塾長たる師匠が、上記の奇声の主です。 当時既に還暦は過ぎていましたが、Tシャツ・ジーンズ姿で頭部にはバンダナを常備、
「英語の神様」を自称する悪人面で、教室でも喫煙上等のヘビースモーカー。

ぱっと見はただの不審者でしたが、中身は更に不審者でした。
受験など度外視した難問奇問を繰り出し、熱が入ると「howaaaaao↑!!」と叫んで黒板に竹製の指示棒を叩きつけるので、前列の生徒には折れた棒の破片が吹っ飛んできます。

生徒の珍答誤答に対しては、
「簀巻きにして烏川(←近所の川)に流すぞこのウルトラバカ!!」
などとコンプラ的にアウトなコメントも吹っ飛んできます。
腹筋がよじれるほど笑いつつも、猛獣と対峙するような緊迫感で勉強したお陰で、当時教わったことは今でもかなり記憶に残っています。

そのレガシーともいうべき教えを思い出しながら英文を読み解いていると、「howaaaaao↑!!」というあの奇声もまた、懐かしく脳裏に蘇るのです。

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事業承継はここまで述べてきたように、経営権や資産、知的財産といったプラスとなるものだけを引き継ぐ訳ではありません。
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次回はこれまでのお話を踏まえて事業承継としての選択肢についてご紹介していきます。

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