
土地の名義が祖父母のまま?相模原で増える“放置不動産”の法的リスクとは
2025年5月7日
「昔からある家だけど、登記は祖父母のままかも…」
「相続の手続き、うやむやにしたまま住み続けている」
そんな方は、今すぐ注意が必要です。
相模原市を含む多くの地域で、「名義が故人のまま」「未登記のまま利用されている土地や建物」が増加し、“放置不動産”と呼ばれるリスク資産になりつつあります。気づかぬうちに“相続トラブル予備軍”になっている可能性も。
私たち高瀬総合法律事務所のある相模原市では空き家率は神奈川のなかでも4番目の多さです。
参考資料:神奈川県の市町村別その他の空き家数とその他の空き家率
本記事では、未登記不動産のリスク・相続放棄との関係・将来のトラブル防止策を、法的視点からわかりやすく解説します。
1. 「名義が祖父母のまま」の土地、どうなる?

名義変更(所有権移転登記)をせずに放置していると、以下のような問題が発生します:
- ・相続人が増えすぎて話がまとまらない(数十人に及ぶことも)
- ・売却・賃貸・建て替えができない
- ・名義が不明なまま放置→行政代執行で強制処分される可能性も
- ・「特定空き家」に指定されると固定資産税が最大6倍に増加
2024年4月からは「相続登記の義務化」もスタートし、正当な理由なく3年以内に登記しなければ10万円以下の過料が科されることに。
2. 「相続放棄したのに管理を求められる」ケースも?

多くの方が勘違いされているのが、「相続放棄=完全に無関係」ではないということ。
たとえば、兄弟姉妹で自分だけが相続放棄をしても、他の相続人が管理せずに放置していれば、裁判所や自治体から「管理責任」が降ってくることがあります。
→つまり「放棄したから関係ない」は通用しないのです。
3. 放置している“古い土地”が、相続トラブルの火種に

親の代から続く土地が、実は何代も名義変更されずに相続されていることがあります。特に相模原市内でも昭和期の開発地域などでこうしたケースが多く、
- ・2次相続・3次相続で関係者が多数化
- ・連絡が取れない相続人が出てくる
- ・不動産の売却・処分・修繕が進まず空き家化が進行
といった“身動きが取れない不動産”になりがちです。
4. 専門家に相談することで、今からでも対応できます

**「登記のことはよく分からない」「親族間で揉めたくない」**という声もよく聞かれます。
しかし、放置を続けることで
「親族間の争い」
「大きな税金や費用負担」
「法律違反や過料」
など、将来のリスクが一気に拡大するのです。
そんな時こそ、弁護士などの法律専門家に相談することが、もっとも安心・安全な第一歩です。
登記や相続手続きに強い弁護士であれば、
- ・名義変更のための法的整理
- ・他の相続人との連絡・調整
- ・空き家対策としての売却・管理相談
など、トータルでサポートが可能です。
土地・建物の名義が「昔のままかも…」と思ったら
放置していた土地が、ある日突然“法的リスク”に変わることも。
「うちは大丈夫かな?」と思ったその時が、対応のチャンスです。
相模原・新宿・新横浜で相続と不動産に強い【髙瀬総合法律事務所】では、法律のプロがお悩みの不動産について相談可能です。

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