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相続で不動産をめぐる争いを防ぐには?よくある不動産相続トラブル

相続で不動産をめぐる争いを防ぐには?よくある不動産相続トラブル

2024年11月12日

  • 「相続の際に、誰がどの不動産を取得するのかでもめてしまう」
  • 「代償分割するのか換価分割するのか意見が合わない」
  • 「不動産の評価方法で合意ができず、話し合いが難航する」

相続におけるこれらの問題は、非常に一般的なトラブルです。特に不動産を含む相続は複雑で、相続人間の合意が得られないケースが多々あります。本記事では、こうした相続トラブルの解決策と、専門的なアドバイスを受けるために弁護士に相談する重要性についてお伝えします。

1. 誰がどの不動産を取得するのかでトラブルになる場合

相続財産に不動産が含まれている場合、相続人間で「誰がその不動産を取得するか」という争いがよく起こります。特に不動産は分割が難しく、他の財産と比べて公平な配分が困難です。この問題を回避するためには、以下の方法が有効です。

  • 遺言書の作成
    相続争いを未然に防ぐ最も効果的な手段は、遺言を作成しておくことです。遺言書に「誰がどの不動産を取得するか」を明確に記載しておくことで、相続人間の争いを防ぐことができます。遺言書の作成においては、法的に有効な形式を満たしていることが重要です。弁護士に相談しながら作成することをおすすめします。
遺言書がない場合はどうするのか

遺言書がない場合はどうするのか

遺産分割協議を通じて相続を進めることができます。この遺産分割協議は相続人全員で協議し、協議書に捺印する必要があります。しかし、相続人が多い場合や相続に偏りが大きい場合は話し合いがスムーズにいかず、意見が対立してしまうことがよくあります。協議がまとまらない場合は、弁護士に相談して法的な助言を受けることが重要です。弁護士に間を取り持ってもらうことで冷静で合理的且つ納得のいく解決ができ、更には相続トラブルを早期に解決することが期待できます。

弁護士を交えた協議をしても解決しない場合、家庭裁判所での調停や、最終的には裁判所が分割方法を決定する審判に移行します。調停では、調停委員が中立の立場で意見を聞きながら解決を図りますが、合意に至らない場合は審判で裁判所が最終判断を下します。

2. 代償分割と換価分割の選択が難航する場合

不動産はそのままでは分割が難しいため、相続方法として代償分割換価分割が検討されます。しかし、これらの分割方法について、相続人間で意見が合わずにトラブルになるケースも多いです。

  • 代償分割
    代償分割とは、特定の相続人が不動産を取得し、その代わりに他の相続人に金銭で補償を行う方法です。この方法では、不動産を現物で取得したい相続人がその不動産を引き継ぎつつ、他の相続人とのバランスを保つことが可能です。
  • 換価分割
    一方、換価分割は、不動産を売却してその売却代金を相続人間で分割する方法です。物件を売却するため、全員が金銭での相続分を平等に得ることができます。

これらの方法の選択が相続人間でまとまらない場合、弁護士の助言を仰ぎ、最適な解決策を見つけることが重要です。弁護士は、各相続人の意見を聞きつつ、公平で納得できる分割方法を提案します。

3. 不動産の評価方法で合意できない場合

相続時の不動産評価は、トラブルの大きな要因の一つです。不動産の市場価値や評価額が相続人間で異なり、意見が対立するケースがよく見られます。このような場合、不動産の適正な評価を行うためには、専門家による鑑定が必要です。

  • 不動産鑑定士の活用
     公正な評価を行うためには、不動産鑑定士による査定を依頼するのが有効です。鑑定士は、不動産の正確な市場価格を提示し、相続人間の合意を得やすくする手助けをします。
  • 弁護士のサポート
    さらに、弁護士のサポートにより、評価額を基にした合理的な分割方法を検討し、相続人全員が納得できる解決策を見つけることが可能です。

高瀬総合法律事務所なら弁護士相談から不動産鑑定まで途切れなく

高瀬総合法律事務所では不動産に関する相続トラブルの経験が豊富です。不動産の評価を巡ってトラブルに見舞われた場合でも不動産鑑定士や不動産業者などと連携してサポートさせていただくため、不動産を売却することになった場合でも不動産評価、不動産売買まで途切れなく一貫したご相談が可能です。

4. 弁護士への相談が相続トラブルの最短解決ルート

相続に関する問題は、感情的な争いに発展しやすいため、冷静で客観的な判断が必要です。そこで、早期に弁護士に相談することが重要となります。弁護士は、法的な知識と経験をもとに、相続人全員の意見を調整し、スムーズな解決を図ることができます。

4. 弁護士への相談が相続トラブルの最短解決ルート
  • ・遺言書の作成や確認
  • ・代償分割や換価分割の助言
  • ・不動産評価の専門家の紹介
  • ・相続トラブルの調停や訴訟対応

これらのプロセスに弁護士が関与することで、最も適切な解決策が見つかりやすくなります。

まとめ

相続で不動産をめぐるトラブルを未然に防ぎ、また発生した問題を迅速に解決するためには、早めの準備と専門家の助けが欠かせません。遺言書を作成し、代償分割換価分割などの選択肢を検討する際には、不動産評価についての知識も必要です。これらの問題を解決するためには、弁護士に相談し、公平かつ納得のいく方法を見つけることが大切です。不安やトラブルが生じた際は、地元相模原を始め、神奈川東京で不動産トラブルと相続に関する実績豊富な高瀬総合法律事務所へぜひご相談ください。

このコラムを書いた人

高瀬芳明

高瀬芳明

略歴

  • 私立早稲田実業高校卒業、 東京大学 農学部卒業
  • 平成18年9月 司法研修所卒業・弁護士登録 横浜市内の法律事務所に入所し企業法務,不動産問題を主に取り扱う
  • 平成19年5月 破産管財人就任
  • 平成21年10月 相模原中央総合法律事務所設立
  • 平成25年6月 弁護士法人高瀬総合法律事務所設立