株主総会はなぜするのか?株主総会をする理由。株主総会運営基礎編
2024年1月23日
株主総会は、株主によって構成される会社の意思決定機関です。
株式会社は、株主から出資を受け、その出資割合に応じて利益を分配する会社形態です。
そのため、株主は株式会社の実質的な所有者であると言えます。
株主総会では、役員の選任や解任、重要な財務決定、会社の方針や戦略に関する決定などが行われます。そのため、株主総会は、すべての株式会社における必置機関になっています。
では、具体的に株主総会はどのような理由で行われるのでしょうか。
株主総会を行う大きな理由2つ
1.会社の経営に関する意思決定を行うため
株主総会では、会社の経営に関する重要な事項について決議を行います。具体的には、以下の事項が挙げられます。
・取締役や監査役などの機関に関する事項(選任や解任など)
・会社の基礎的な事項や組織に関する事項(定款変更、合併・解散など)
・株主の重要な利益に関する事項(株式の併合や剰余金の配当など)
・取締役が決議することがリスクになる事項(取締役の報酬など)
これらの事項は、会社の経営に大きな影響を与える事項であるため、株主の理解を得た上で決定する必要があります。2.株主の権利を保障するため
株主は、株式会社の実質的な所有者であるため、会社の経営に関する情報を得る権利や、会社の経営に意見を述べる権利など、様々な権利を有しています。
株主総会は、これらの権利を保障するための場としても機能しています。株主総会では、株主は会社の経営に関する情報を取得したり、取締役や監査役に対して質問したりすることができます。また、株主総会で決議された事項に異議がある場合には、株主は反対票を投じることができます。
このように、株主総会は、会社の経営に関する意思決定を行うだけでなく、株主の権利を保障するための重要な役割を担っています。
株主総会運営の基礎
株主総会は、株式会社の最高意思決定機関であるため、適正かつ効果的に運営されることが重要です。株主総会運営の基礎として、以下の点に留意する必要があります。
株主総会の招集通知
株主総会は、招集通知をもって招集する必要があります。招集通知には、株主総会の日時、場所、議題等が記載されています。
株主総会の議決
株主総会においては、議決権を行使する株主の議決権の過半数で決議が成立します。ただし、定款で定めがある場合には、出席株主の議決権の過半数で決議が成立することもあります。
株主総会の議事録
株主総会の議事録は、株主総会の議事の経過を記録したものです。議事録には、議題、出席株主数、議決権の行使状況、決議内容等が記載されています。
株主総会は、株式会社の重要な意思決定を行う場です。適正かつ効果的に運営されるように、上記の点に留意して運営することが重要です。
その他、
- ・インターネットでの株主総会開催
- ・これまで株主総会を開催したことがない
- ・行方不明の株主がいる場合の招集通知
- ・招集手続きの省略
- ・メールでの株主総会招集
など詳しくは株主総会運営ページをご覧ください。
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